枠組足場と単管足場の併用

おはようございます。

久しぶりの投稿になりますが皆様本年もよろしくお願い申し上げます。

今日は弊社が得意とする枠組足場と単管足場を併用して足場を組む工法について書いて行きたいと思います。

まずは枠組足場ですが、新築工事、改修工事、解体工事、その他プラントや橋梁等様々な現場で使用されています。弊社では全ての仮設工事に携わっていますが特に得意としているのが改修工事での枠組足場です。マンションやオフィスビル等の大規模修繕工事などの改修工事では、既に建築物が建っていて、花壇があったり駐輪場や駐車場があり図面上では記載されていない物が沢山あって図面通りに足場が組立出来ない事が殆どです。

枠組足場全ての部材のサイズが決まっていて、基本的に使用する材料が建枠、交差筋交い(ブレス)鋼製床付き布板(通称アンチと呼ばれている)ジャッキベース等があり、建枠では枠の幅が610mm、914mm、1219mm、が基本サイズで(弊社ではインチサイズを使用)足場を設置する敷地や道路の幅(道路占用を取得出来る幅)などによって使い分けます。特に都内等で建物の敷地があまりとれない場所では一般的に600枠(幅610mmの物)使用されます。

そして鋼製床付き布板ですが布板とは足場の作業床でもあり掴み金具がついていて足場の横架材にもなっている部材で通称アンチと呼ばれています。

下記写真がアンチと呼ばれる鋼製床付き布板です。

アンチには幅や長さもサイズがあって幅では上記写真の物が一般的で幅が500mmでもう1種類は通称ハーフアンチと呼ばれていて幅が240mmの物があります。長さでは上記写真の物が最も使用されているサイズの物で長さ1829mm

でその他に1524mm、1219mm、914mm、610mmがあり場面により使い分けます。

そして交差筋交いですが、足場の部材を一般の家に例えると建枠が柱の役割で布板が梁の役割になり交差筋交いは筋交い(柱と柱を斜めに繋ぎ横揺れを抑え

る部材)の役割をしています。

上記写真の斜めの部分が交差筋交い(通称ブレスと呼ばれている物)

ブレスのアンチと同様に長さは1829mm、1524mm、1219mm、914mm

610mmがありアンチとブレスは同じサイズの物を使用します。

そしてジャッキベースです。建物の周りは雨水等を流す為に地面の高さが違っていて(水勾配と呼ぶ)枠組足場を組み立てるには、建枠は垂直で布板は水平でなければ組立られないので建枠の高さをミリ単位で調整する役割がジャッキベースです。

その他にもジャッキベースでは調整しきれない程の高低差がある場面では

調整枠や単管等を使って1段目で高さを調節します。

調整枠とは通常使用する建枠の高さは1700mmなのですが、斜路などでジャッキベースでは調整しきれない時に高さを調整する役割をもっていて、

枠の高さが490mm、914mm、1219mm、1524mmとあります。

建物の周りの敷地や道路が高低差があったり図面に載っていない障害物があった場合は地組をする時に時間をかけて丁寧に1段目を組み上げる事によって2段目、3段目とその上を組み上げるのにスムーズで効率的かつ安全に足場を組むことが出来るので地組は足場を組むのに最も重要な作業と言えます。

そして単管足場ですが都内マンションやビル、住宅密集地で枠組足場が入らない場所で使用する足場材を言います。

単管とは直径48.6mmの鉄パイプの物で弊社では長さ0.5m、1.0m、1.5m、

2.0m、2.5m、3.0m、4.0mの物を取り扱っています。

単管と単管を緊結するクランプと言う部材があり単管足場を組立てて行きます。

単管足場にも種類が色々あって改修工事で最も使われる物が単管ブラケット足場と言われる足場で、単管と直交クランプ(直角に緊結するクランプ)を使って単管で建地(柱部分)を立てて布パイプ(横架材)を取り付けてそこに

ブラケットと呼ばれる部材を取り付けてその上に鋼製足場板を敷いて行きます。

上記写真が建地にブラケットが取り付けられその上に足場板が敷かれている写真です。写真は足場板幅250mmを1枚分敷いていますが、写真のブラケットは伸縮式で300mm~500mmまで伸ばせるので500mm迄伸ばせば2枚敷き詰める事が出来ます。その他伸縮ブラケットにも種類があって500mm~750mm

750mm~1000mmの物もあり用途によって使い分けができます。

単管足場の長所としては好きな所に建地パイプや布パイプが設置できるので改修工事等で花壇や駐車場や駐輪場のカーポートなどがあっても自由自在に足場を設置する事が可能です。そしてクランプで緊結しているのでクサビ足場に比べると比較的強度は強いと言う事です。

自由自在に組立られる単管足場を1階周りの1段目の障害物が多い場所で使用して2段目からは枠組足場に切り替えて組立る事で足場を組み立てる時の作業性は勿論、足場を使用する職人さんにも気持ちよく使っていただける足場を組み立てる事が可能になります。

昨今では足場の種類もだいぶ増えてきていてクサビ足場や次世代足場等様々な足場があります。大場工業では基本的には枠組足場と単管足場を併用した足場を得意としていますが、お客様から注文が有ればクサビ足場や次世代足場(各種あり)も組み立てる事が可能ですのでお見積り依頼のタイミングで足場の種類を指定いただければ無料お見積り致します。

長くなりましたが今日は枠組足場と単管足場の併用について書いてみました。

それでは良い週末を!